夫婦は一つ

　　　　　　　　　　 2004年5月主日礼拝より

　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　メッセンジャー：久松政一牧師
　　　　　　　　　　　　　　　　　　(クライストチャーチ主任長老)

創世記 ２章21節 

 「そこで主なる神は人を深く眠らせ、眠った時に、そのあばら骨の一つを取って、その所を肉でふさがれた。」
　この所を見ると、神様は男のあばら骨一本を取って、そして２３節には、それによって女を造られたと書いてあります。ですから、男のあばら骨から女が出来たということは、男と女は切っても切り離せないものであるということを私達はこの聖書から知ることが出来ます。ですから、元は同じものだったということです。同じものなのです。

　創世記２章２４節
「それで人はその父と母を離れて、妻と結び合い、一体となるのである。」
　ですから、まず結婚とは、
第一に“両親から離れる事”です。
第二に結婚とは、“心が結び合う事”です。
第三に結婚とは、“肉体が一つになる事”です。

ということは、これは、一つになるということですね。両親から独立しなさい。両親から離れたら、男と女は心を一つにし、体を一つにして家庭をつくって行く、これはものすごく大事なことです。
ですから、男と女は全然違う様なのですけれども、神様は、元は同じだということを言ってらっしゃるのです。切り離せないわけです。これが聖書の言う夫婦のとらえ方なのです。
　そしてその次を見てみましょう。　

今度は創世記３章６節
「女がその木を見ると、それは食べるに良く、目には美しく、賢くなるには好ましいと思われたから、その実を取って食べ、また共にいた夫にも与えたので、彼も食べた。」
　だから、神様抜きでこの女は、おいしそうな木の実を見て、取って食べたのです。そしてそれを夫にも与えたのです。
すなわち夫と妻は一つであるということです。もしこの女が自分だけ食べて、夫が食べなかったとしても、この罪は同罪なのです。妻をさげすんだり、夫をバカにしたりするということは、夫婦は一つということをあまりわかっていない、違うものの様に受け止めている人のする事です。

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箴言 １２章４節
「賢い妻はその夫の冠である、恥をこうむらせる妻は夫の骨に生じた腐れのようなものである。」
　妻だけ愚かじゃないわけです。夫も腐って来るわけです。夫の骨まで腐るということは、健康まで害するわけです。だから、妻がやった事は、聖書では夫がやった事と同じなのです。これをわからないで夫婦げんかするのです。
その結果一番被害をこうむるのは子供です。

今、家庭が崩れているのは夫婦の関係がガタガタだからです。
そういう崩れた家庭を、イエス・キリストを信じる事によって回復しようとして下さるのが神様のご計画なのです。素晴らしいですね皆さん。
だから、今ガタガタでも大丈夫です。安心して聞いて下さい。
「もうだめです！」
いや、そんなことはない！今日から祝福が来ます。

　私達の夫婦関係は能力で付き合うのではなくて、聖書が言うように一つなのだったら、否定的なとらえ方ではなくて、むしろ妻の側に弱い部分があるのだったらそれを馬鹿にするのではなく、夫がそれを補うことによって、より高めていくというのが本当の夫婦なのですよ。

 妻の弱点を補うために、夫というのは結婚しているのですよ。また、逆も言えるわけです。基本は助け合うという、人格的なものが夫婦の土台でないといけない。能力主義で夫婦が付き合うからだめになるわけですよ。

　こういう捉え方が初めから出来ていたらもっと幸せであったろうに、っていう夫婦は大勢いらっしゃると思います。相手の弱い部分を助けていったら、本当に愛し合っているということが、良く理解出来るようになってくるわけです。妻が賞賛されれば、夫も賞賛されているのです。夫が賞賛されれば、妻も賞賛されているわけです。

　結婚を通して何を神様は私達に教えたいのか？神様と私達が一つだということを教えたいのです。神様と私達が一つであるという関係が無いから、この人間社会において男と女は崩れて行くのです。ますますこの世の中は悪くなります。これからこの世の中は、人間らしさがもっともっと無くなって行くのです。

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第Ⅰコリント ６章15～17節
「あなたがたは自分のからだがキリストの肢体であることを、知らないのか。それだのに、キリストの肢体を取って遊女の肢体としてよいのか。断じていけない。それとも、遊女につく者はそれと一つのからだになることを、知らないのか。『ふたりの者は一体となるべきである』とあるからである。しかし主につく者は、主と一つの霊になるのである。」
　結婚は神が制定したものです。人間がつくり出したものではありません。“人は父母を離れて、妻と結ばれ一体となる。”だから、結婚というのは神様がつくられたのです。その神様のために、男と女が一つになるということでなければなりません。

 妻がおろかだと思っていた人、しかし今日からは、あなたが助け手となりましょう。カバーしましょう。その妻の弱い部分をいつも助けましょう。助けて当たり前。
妻が弱っているなら、その時間を妻に注ぎましょう。妻が悩んでいるのに、俺だけは素晴らしいのだと思っているような夫、そういう人は悔い改めましょう。
あなたは妻と一体なのですよ。又、妻達、夫の欠点をカバーしてあげましょう。それをしなかったらあなたは不幸になります。

　神様が結婚という真理を通して、私達が互いに受け入れ合って、弱い部分を助け合って生きるというこの真理を、神は私達に教えたいのです。夫婦は一つと言う意味は、まさに「ワレ鍋に閉じブタ」なのだと言うことです。私達は互いに、お互いの弱さを受け入れ合うということです。相手を認めてあげるということが、この夫婦の関係で一番大事な事です。そうしないと結局は、自分自身がどんなに素晴らしい様に見えたとしても、妻の弱点の一番低い部分が自分である、と言わざるを得なくなります。

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エペソ人への手紙 ５章２５節
「夫たる者よ。キリストが教会を愛してそのためにご自身をささげられたように、妻を愛しなさい。」
　妻も又、夫に仕えるように書かれていますね。
たとえあなたが離婚していても、それであなたの人生はもうだめだという様なことを、聖書は言っていません。
イエス様を知らなかったらあなたはもう絶望です。滅びるだけです。けれどもイエス様にあるなら、今からでも本当にどんな人でも、イエス様を信じる事によって変えられます。それが真理です。アーメン！本当です。

イエス様はあなたを愛しています。あなたの傷は、癒されます。
あなたの全てを包んで下さいます。そして完全に素晴らしい妻として、受け入れて下さいます。その時に、あなたも生きがいを見いだす様になるのです。その恵みがあなたの人生において、いろんな所に流れて行く様になります。

　離婚して傷付いて、子供だけを引き取っている人、子供は夫婦で育てるのが一番だと思うけれども、イエス様を、もし信じたら、その子供にもイエス様は良い影響を与えて、傷の付かない素晴らしい子供に変えて下さいます。

イエス様は何でも出来る方です。けれども今、まだ別れていない人達、その人達は別れてはだめです。
イエス・キリスト様と、私達、教会は一つです。
イエス様と私達は、花婿と花嫁の関係です。
花婿は、花嫁のために命を捨てて下さったのです。
　どうぞ、映画「パッション」を見に行って下さい。

イエス様があれだけ苦しまなければならないくらい、あなたの罪は他では絶対洗い流せないぐらい、汚い罪でした。私達ほど、醜く汚い者はありません。そんな私達を、イエス様は愛して下さったのです。命かけて、あんなに苦しんで下さったのです。主の愛が私達を癒すのです。夫婦関係を癒すのです。人間関係を癒すのです。主は大いなる方です。さあ、今日からは、夫婦の関係を一新しましょう。