2004年6月1日火曜日

真理の言葉



2004年6月主日礼拝より

メッセンジャー:久松 政一牧師
(クライストチャーチ主任長老)





ヨハネによる福音書8章21節~30節、イエス様が言われました 
 「あなた方は下から出たこの世の者であるが、私は上から来た者である。」
そしてもし私達が、イエス様を信じなかったら、罪の内に死ぬ事になる。イエス様を信じないで人生を送るなら、私達は下から生まれた者だからそのまま地上に残って、墓の中に入ったままになるけれども、
 「私を信じるなら、あなた方は神様の国に行くことが出来る。」ということを、イエス様は仰いました。
 皆さん、なんという御言葉でしょうか。この様なことを仰った方が、この世界に未だかっているでしょうか?イエス様以外に、御語りになった方はありません。
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ヨハネによる福音書18章36節~38節、イエスは答えられた、
 「私の国はこの世のものではない。もし私の国がこの世のものであれば、私に従っている者たちは、私をユダヤ人に渡さないように戦ったであろう。しかし事実、私の国はこの世のものではない。」
そこでピラトはイエスに言った。 「それでは、あなたは王なのだな。」
イエスは答えられた、
「あなたの言うとおり、私は王である。私は真理についてあかしをするために生まれ、また、そのためにこの世にきたのである。誰でも真理につく者は、私の声に耳を傾ける。」
ピラトはイエスに言った、「真理とは何か。」
こう言って、彼はまたユダヤ人の所に出て行き、彼らに言った、「私には、この人に何の罪も見いだせない。」

 イエス様はここでは、
「私の国はこの世のものではない。」
と、仰せられていますので、イエス様が来られた国は、この世の国ではありません。その国は、上にある国だと言っていらっしゃいます。
そしてイエス様はその国の王であると仰いました。王自ら、その国からこの世の国に来て下さったと言うのです。
そしてイエス様は、真理について教えるために私は来たのだと仰いました。
総督ピラトは言いました、「真理とは何か。」 ヨハネによる福音書14章6節~9節、イエス様が弟子達に語られた御言葉です。
 
イエス様はピリポという弟子に、「私を見た者は父を見たのである。」と、おっしゃいました。父とは、神様の事です。
イエス様を見た者は神様を見たのと同じであるとおっしゃいました。イエス様は神様であります。そしてこの方は、はっきりと
「私が道であり、真理であり、命である。」
と、仰せられましたから、イエス様が真理です。
ピラトは言いました。「真理とは何か。」イエス様御自身です。



それではイエス様は、具体的にどんな事を御語りになったのか。
それが聖書の御言葉です。ですからこの神様の言葉こそ真理です。

神様のお考え、神様の国のこと、神様の法律、神様がなさる全てのその思想は全部この神の言葉である聖書の中、すなわちイエス様のお言葉、真理の中に書かれてあるのです。

そしてそれをイエス様は上から、すなわち神の国から王として来られて、その真理をこの世の中にあらわすために来たのだと、言っておられます。
そしてイエス様はそのお言葉を他でも語っていらっしゃいます。
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 マタイによる福音書6章33節~34節、イエス様は
「まず神の国と神の義を求めなさい」

とおっしゃいました。
神の国、それはイエスを信じた者達の群れ、それが神の国です。教会です。
ここにいるあなた方です。
ここに王がおられるのです。

ここは統治権がこの世とは違います。
皆さん、あなたはイエス様の国の民となった以上、あなたの王はイエス様です。そしてそのお方の教えに従って生きるのが神の国の民である教会です。
ですからイエス様はこの地上に神の国、すなわち教会を広げるために来られました。

 そして神の義、それはイエス様御自身です。
”福音”と聖書は告げています。

”福音”とは何か?『イエス様があなたの罪の身代わりとなって死なれた事、墓に葬られた事、3日目にあなたのためによみがえって下さった事』を信じる事が福音です。
福音をたずさえて来て下さったのはイエス様です。
それゆえに、今私達は神の国で、神の王であるイエス様にお仕えしている民なのです。

 この世の流行に流されて、墓の中に最後は入って、死んでしまって裁かれる、地獄に行くために私達は生まれて来たのではない、神様の国があります。
上から来られた方が言っておられます。
その方は真理なる方です。真理とは聖書の御言葉のことです。
御言葉の考えに従って生きる時、あなたは、たとえ死んでも生きることが出来る世界に連れて行っていただくことが出来ます。

目には見えない国ですけれども、その目に見えない国の考え方を、イエス様は教えて下さった。イエス様はその「真理を明らかにするために来たのだ。」と、おっしゃいました。

 イエス様は、御自分が十字架に架かり、天に昇って行かれる前に、12人の弟子達に神の国の真理を明らかにされました。そしてこの国をこの人々にゆだねられたのです。そしてイエスは言われました。
「全世界に出て行って、全ての造られた者に福音を宣べ伝えよ。信じてバプテスマを受ける者は救われる、不信仰な者は罪に定められるであろう。」
こうおっしゃいました。
彼らは出て行きました。そして神の国を伝えて行ったのです。
神の国の王を宣べ伝えたのです。そうする時に彼らは本当に、エルサレムの小さな、イスラエルの町のたったの12人ではありましたけれども、彼らの中には神の国の思想が満ちていました。この世の国の思想は、彼らの中から排斥されたのです。

 そして彼らは出て行きました。たった100年ぐらいでヨーロッパを支配するまでに、ものすごい勢いでこの神の国は広がって行ったのです。そしてこの、極東日本にまでこの福音が、すなわち神の国が広がって来たのです。
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今私達はこの教会が神の国であり、この教会の王はイエスであることを、皆、認めている民です。そしてこの王を私達はこの世にあらわし、この世の中に神の国を拡大して行くために、私達は遣わされているのです。
呪われたこの世界から、墓の中に入って行く人達を神の国にいざなうために、私達は用いられるべき存在であることをもう一度覚えたいのです。
あなたに、あなたという存在を通して神の国を伝えるために力を注いで欲しい。
これが、クリスチャンがすべき事です。

 イエス様は、この神の国を広げたいのです。私達だけが、神の国に入ることをイエス様は願っておられません。
使徒行伝のクリスチャン達は神の国拡大のために命をささげた人達です。
それぞれのタラントの大小はあっても、あなたに出来ることがあります。
あなたはそれを行うために生きています。


 愛する兄弟姉妹、時は流れています。どうか、悔いの無い人生を送っていただくためにも、あなたが今成すべき事を主の民として、神の国の市民として、実行し続けて行っていただきたいと、心から願います。

 私達の願いは 「神の国が広がります様に、私を通して広がります様に!」
兄弟姉妹、心に止めようではありませんか。

今日この御言葉を通して、はっきりと教えられる事は一つです。
「神の国と、その王を求めましょう!」
そうするならば、あなた方の必要は、みな備わります。そして明日のことを思い煩う必要はありません。すなわち、「私が全部用意しているから、大丈夫です!」そう主は言われます。
この世界を支配し、命を支配していらっしゃるお方の御言葉に信頼して進んでまいりましょう。

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