2005年2月1日火曜日

福音は解放をもたらす




      2月主日礼拝より



    メッセンジャー:久松政一牧師
    (クライストチャーチ主任長老)

奇跡が伝えられたらそこは解放されます。

 あらゆる問題から解放されます。 その素晴らしいことについてお話をしたいと思います。今日はエステル記を中心にお話をしたいと思います。

●エステル記3章1~2節 
「これらの事の後、アハシュエロス王はアガグびとハンメダタの子ハマンを重んじ、これを昇進させて、 自分と共にいるすべての大臣たちの上にその席を定めさせた。王の門の内にいる王の侍臣たちは皆ひざまずいてハマンに敬礼した。 これは王が彼についてこうすることを命じたからである。しかしモルデカイはひざまずかず、また敬礼しなかった。」


 そこでハマンは家に帰ると、「あのモルデカイだけは許さない。」と言っていました。すると悪妻は 「モルデカイを木に掛けて殺してしまえばいいのよ。」と言い、自分の庭に十字架の木を作り、 そしてここにモルデカイをつけて殺そうという計画を立てました。「モルデカイだけ殺すのも腹が立つ、 モルデカイはユダヤ人だ、ユダヤ人を皆殺しにしてしまおう。」こういう恐ろしい計画を持って、王様に進言するのです。 「アハシュエロス王様、あなたに敵対する民がいます。」王はハマンの言う通りユダヤ人を殺せという命令を出しました。

 全州にそれが知れ渡って、ユダヤ人達は、憂いと悲しみと絶望がやって来た。そして、ある日が決められて、 その日にはユダヤ人が全部殺されることになった。王様の命令ですから、誰もこれを取り下げることが出来ない。 モルデカイはそれを聞いた時に、ものすごい憤りといらだちを覚え、自分の娘、エステルに会おうとするも、今は王妃、 近付くことが出来ない。

 けれどもある時に、うまく近付くことが出来て、モルデカイはエステルに言う。
「お前だけが王妃の立場だからと言って、生き延びられるとは限らない。お前もユダヤ人ということがわかったら、 殺されてしまうぞ。いいか、この悪い計画を取り消してもらう様に、王に願え。」
するとエステルは、「わかりました。 どうかそのかわり、私のために断食して3日間祈って下さい。」

 そして彼女は決意して王の前へ行った。「王妃どうした。 何の願いか?」王様が聞いた。すると、
「酒宴をもうけていただきとうございます。そして私だけでなく、 あのハマンも呼んでいただきたい。」そして、エステルとハマンと王の3人で、酒宴が開かれます。そして、 エステルが言います。
「私は憂いで満ちています。私の民が、悪い策略をする者によって、皆殺しにされようとしています。 どうか私の国民を救って下さい。お願いします。」「誰だ!その悪いたくらみをする奴は。」エステルは言います、 「このハマンです。」ハマンはその時絶望しました。

そして今度はハマンが王妃に懇願するのです。
「許して下さい!私を助けて下さい!」そこを王様に見られて、「私の妻にその様なことをするのか!」と言って、 もうカンカン!その時に侍臣の一人が、「王様、良い計画がございます。このハマンが、自分の家に立てた十字架がございます。 あれにこのハマンを掛けたらいかがでしょうか。」と、こうなる訳です。さあこの御言葉、エステル記3章1~2節では、 このハマンがモルデカイを十字架に掛けようとした。イエス様も、十字架に掛けられようとしました。

しかし、十字架に最終的に掛けられたのは誰でしょうか?


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●マタイによる福音書4章8~10節 
「次に悪魔は、イエスを非常に高い山に連れて行き、この世のすべての国々とその栄華とを見せて言った、 「もしあなたが、ひれ伏してわたしを拝むなら、これらのものを皆あなたにあげましょう」。するとイエスは彼に言われた、 「サタンよ、退け。『主なるあなたの神を拝し、ただ神にのみ仕えよ』と書いてある」。


 イエス様は悪魔を礼拝しなかった。モルデカイはハマンを礼拝しなかった。それが悪魔にとっては、ハマンにとっては、 ものすごく腹が立った。だから悪魔はイエス・キリストを十字架につけて殺してしまおうと思って、 イエスを十字架に付けたのです。そうハマンは、モルデカイを殺そうと思って、十字架を作ったのです。 

     ところがその結末は?
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●へブル人への手紙2章14~15節
 このように、子たちは血と肉とに共にあずかっているので、イエスもまた同様に、それらをそなえておられる。 それは、死の力を持つ者、すなわち悪魔を、ご自分の死によって滅ぼし、死の恐怖のために一生涯、 奴隷となっていた者たちを、解き放つためである。

ハマン自らが十字架に掛かったのです。そう、悪魔が十字架に付けられたのです。これが聖書の真理です。
 その次に先程のお話の続きをしますと、エステルは早速に、王にもう一つのお願いをしました。 ハマンが木に掛かってこれで満足できない。なぜなら、世界中にユダヤ人を殺す日が刻々と近付いて来ているわけです。 「王様どうぞあの命令を取り消して下さる文書を書いて今すぐ早馬で世界中にそれを伝えて下さい。お願いします。」 「わかった!」

   その素晴らしい内容を聞いた者達がどうなったか。
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●エステル記7章9~10節
 「その時、王に付き添っていたひとりの侍従ハルボナが 「王のためによい事を告げたあのモルデカイのためにハマンが用意した高さ五十キュビトの木がハマンの家に立っています」 と言ったので、王は「彼をそれに掛けよ」と言った。そこで人々はハマンをモルデカイのために備えてあったその木に掛けた。 こうして王の怒りは和らいだ。」


死の力を持つ者は、悪霊です。この世界を支配し、人間を不幸にする者、背後にいる悪霊。 これがこの世界を幸せにしない根源なのです。この死の力を持つ者、死霊、悪霊、この悪魔に対してイエス様は十字架に掛かられた。 ということは、イエス様は、自分が敗北するための十字架ではなくて、悪魔を滅ぼしてしまうために、 聖い神様が十字架に掛かられた。
十字架とは一言で言ったら、呪いです。人間の全ての不幸です。その根源の呪いを、 イエス様が一身に受けることによって、あなたの全ての問題を、完全に解放しようとなさったのです。 確かにイエス様は十字架に掛かられました。

         その目的は何のためだったのか?
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●エステル記8章17節
 「いずれの州でも、いずれの町でも、すべて王の命令と詔の伝達された所では、ユダヤ人は喜び楽しみ、 酒宴を開いてこの日を祝日とした。そしてこの国の民のうち多くの者がユダヤ人となった。 これはユダヤ人を恐れる心が彼らのうちに起ったからである。」


 これはまさに、イエス様を信じたクリスチャン達の象徴的な絵図ではないですか!いずれの町でも喜びと楽しみが起った。 福音が伝えられる所では、どんな人でも罪許され、解放されます。そして全く新しい人生に変えられるのです。

 ああなんと素晴らしいでしょうか!全く悪霊から解放されて、否定的な、消極的な思いから解放され、 祝福された人生を送り、聖霊の恵みを受ける者となったのです。
私達は今まで人生を束縛されて、 何のために生まれて来たのか?
結婚してもうまく行かない。会社で人間関係も良くない。自殺しないと仕方ない。 もう呪われてしまって気が変になって来るのです。

何で教会は喜び楽しんで踊るのですか?内側に聖霊の喜び、 イエス様から来る喜びがあって、生きている目的がはっきりしているからですよ皆さん。

あなたはもうイエス様が2000年前に十字架に掛かって、あなたの呪いを取って下さった。だからあなたは、 かたくなになってはならない。素直にイエス様を信じて受け入れるなら、あなたは本当に人を許せるようになるし、 本当に親子が、家庭が、回復されるのです。

今日まだイエス様を信じていらっしゃらない方、あなたが、 はっきりとイエスを救い主として信じるならばあなたの人生は、今日から新しく変わります。 主イエスが変わらせてくれるのです。そして素晴らしい事が起ります。




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